南天の木を切ると災いが起こるって本当?神聖な木にまつわる言い伝えとは?
南天の木と言えば、真っ赤な木の実がなる縁起物として有名ですが、木を切ってしまうと災いが起こるという言い伝えがあります。
日本の気候に合っているのか、庭に植えておくだけで、毎年どんどん高くなってくるので、鬱蒼とした感じが嫌になったら、バッサリと切ってしまう人もいますが、そんな時は大丈夫なのでしょうか?
今回は、日本の家の庭にもよく植えられている、南天の木について、木を切ることで本当に災いが起こるのか?
またどうしてそのような話が広まっているのかを調査してみました。
南天の木にまつわるスピリチュアルな話も含めてご紹介していきます。
南天の木を切ると本当に災いが起こるのでしょうか?
南天という神聖な木の言い伝えやスピリチュアルなお話もありますので、ぜひ最後まで読んで、お庭掃除の時の参考にしてください。
南天の木を切ると災いが起こるって本当?
私の家の塀に沿って、南天の木がズラッと並んでいるのですが、どんどん背は高くなってくるし、葉っぱがワサワサしていて、塀の上の部分がとっても見苦しくなっていいるのです。
業者の方に頼むほどではないので、もう自分で切ってしまおう!と思って、のこぎりを実家に借りに行ったら、母からとんでもない言葉を聞きました!
「南天の木を切ったら、良くないことが起こるから、そんなことやめて!」
え?そうなの?
そんなの初めて聞いた!!!
良くないことが起こるのは嫌だけど、でも塀からはみ出した南天はカッコ悪い。
悩んだ私は、まずその母のいうことの信ぴょう性から調べてみることにしました。
南天の木を切る状況
南天の木というのは、日本の風土によくあっているのでしょうか?
全く手入れをしない私の家の庭の南天の木もどんどん気持ちよいくらいに伸びていきます。
秋が深まると、赤い実をたくさんつけて、それはそれは縁起が良いな~と思うのですが、我が家の庭の場合は、塀のそばに植えていて、その塀を超えてしまいます。
塀の外を歩くと、上の方から南天の葉っぱが飛び出ていて、前の道路を歩く人にも邪魔なのでは?と思うくらいです。
また、南天の木はそんなに太くはないので、花バサミでも切れそうだったのですが、幹も切りたいと思い、普段は使わないノコギリを実家に借りに行ったのです。
今年はいい加減に大きくなってきているし、花バサミでは追いつかないのではと思って、のこぎりを使うことにして、実家の母に話したら、「災いが!!」ということなので、慌ててしまいました。
でも、南天の木はほんとにスクスク育ってしまうので、これを切らないというと、いったいどこまで伸びてしまうのか!と心配になってしまいます。
今までは上の方の葉っぱをチョキチョキと、花バサミで切って形を整えるのみだったのですが、もういい加減背も高くなってきて、幹もどんどん増えてきてしまったので、とうとう今年は幹から切ってしまおうと思ったのです。
南天の木を切って起こること
今までは葉っぱだけだったからか、まあ何事もなく大丈夫だったので、幹を切っても問題ないとは思いました。
でも、知ってしまうと気になるもので、、、南天の木を切ったらどうなるのか、本当に災いというのがあるのか、ちょっと調べてみました。
南天の木はそもそも邪気を払うという意味合いがあるので、そのため、だいたい家の鬼門に植えるという習慣があるようです。
その鬼門に植えた植物をバッサリ切ってしまうことが悪いと言われているようです。
実際には、ネットの悩み相談などに、南天の木を切ったら夫が亡くなってしまった!などという書き込みもあったので、ちょっとびっくりしました!
他にも、バッサリ切ったら、体調を崩してしまった、などということもあるので、そういう書き込みをみると少々心配になってしまいます。
もしも!私が南天の木を切ることで家族になにか大変なことが起こったり、自分自身にも災いが起こったら嫌ですよね!
今まで何ともなかったから大丈夫なのでは?とおっしゃる方もいるかもですが、知ってしまうとちょっと躊躇してしまいます。
今まで何にも考えずに切っていましたが、それを知ってしまうと何か起きてしまうかドキドキしてしまいますね!
南天の木のスピリチュアルなお話、神聖な木と言われる所以を調べてみました。
南天の木その神聖な木にまつわる言い伝えとは?
南天の木は調べてみると、古くから神聖な木をしてあがめられていたようです。
赤い実をつける樹木はほかには万両、千両などいろいろありますが、言い伝えがあるのはこの南天の木しか聞いたことはありません。
それは南天の名前によるところが大きいのかもしれません。
南天の木が神聖な木と言われる所以
南天、これを難転として、「難を転じる」ということで、災いを転じてくれる木として、古くから認識されているからではないでしょうか?
そんな意味合いがあるため、家を新築する場合など、鬼門となる方角に南天の実を植えることが多くなっています。
実際に日本の気候に合っているのか、南天の実は手入れはそんなにしなくても、病害虫にも強く、育てやすい樹木です。
ですので、これを新築祝いに贈るという人も見受けられます。
考えてみたら「南天」を「難、転」と変換できるのは日本人だけではないでしょうか!
つまり、日本人の中で、ずっとこの南天のことを縁起のいい木として認識されているのだと思われますね。
何に関しても日本人は言葉の言い回し、同音異義語などにとても敏感ですから!
南天の木にまつわる言い伝えとは
では実際に、その言い伝えとはどういったことがあるのでしょう。
私の母や、その周りのお友達に聞いてみました。
南天の木をバッサリ切ってしまうと、今まで順調だったことが急にうまくいかなくなる
という人もいました。
南天を切るのは、家を建てた直後とかだと、火事になったりするので、3年置いておきなさい。
こういう人もいました。
この、家を建てた後3年待て、というのは鬼門に植えた南天が根付くまでは切らずにおいておく方がよい、という意味だとも言われていました。
そしていろいろな人に聞いてみたところ、南天を切ったからと言って、災いが起こるというようなことはない!と言われたのです。
もしかしたら、南天を切った後に、何か問題が起こるかもしれませんが、それはたまたまだよ、ということです。
いろいろな人の話を合わせて考えてみると、南天の木を切ることで、直接の災いというのはないのではないでしょうか。
南天は病害虫から守るためにも、実がなくなって春を迎えるころには、根元に近い場所から剪定をしなければいけないようです。
南天の木はどんどん茂っていくので、そうなると風通しが悪くなり、病害虫のげんいんになる、ということなのです。
私自身、庭にはたくさん木を植えているのですが、それをほったらかしにしているほど、庭が荒れて見えるのは否めません。
やはり定期的な剪定で、家の庭をきれいに保つことが風水的にも良いのだと思います。
日本にある八百万の神という考え方
日本には、「八百万の神」という考え方が昔からあります。
八百万の神というのはその文字と同じ、800万の神がいるという考え方で、つまり自然界にあるもの全てに神が宿るとされています。
植木である、ただの樹木にも神様はいて、私たちを守っているという考え方なのです。
そういった日本という国は、鬼門を守っている樹木にも神様が宿っているという考えから、南天の木をバッサリと切ってしまうのは何か災いが起きるのでは?という言い伝えがあるのではないでしょうか?
南天の木をよりよく育てるための剪定には全く問題はないと思いますが、もしも植えた南天の場所を移動させたいとか、伐採してしまいたい、というようなことになったときは、気になる人は神社にお願いして、祈祷してもらうのもの良いでしょう。
もしも費用をかけてまで、と躊躇する人がいるなら、自分なりの方法で供養してあげるだけでも良いでしょう。
まとめ
南天の木を切って災いが起こるのか?ということをいろいろな人に聞いてみましたが、本当に南天の木が原因なのかどうかよくわからない、というものがほとんどでした。
ただ日本には古くから八百万の神、自然界にあるもの全てに神が宿るというように思われている風習があり、昔から邪気を払う力がある、南天=難を転じさせる力のある南天の木を切ってしまうのは、注意をした方がいい、という思いから来たのだと思います。
気になる人はお祓いをしてもらうことも良いとは思いますが、自分なりに今まで家を守ってくれた感謝の気持ちを表していれば、特に問題はないと思います。
南天の木はやわらかく、女性の力でも簡単に切ることはできますが、だからと言ってやみくもに切っていくのではなく、やはり次に生えてくる南天の実のことを考えながら剪定してくことが何よりだと思います。
南天の木の言い伝えには、日本に古くからある万物を大切にするという気持ちが込められているのかもしれませんね。