オリンピックボルダリング難しすぎると言われる理由なぜ?ルールなど解説!
オリンピックボルダリング難しすぎると言われる理由なぜ?ルールなど解説します。
ボルダリングはスポーツクライミングの中の種目の一つです。
スポーツクライミングは2021年の東京オリンピックから正式競技となったため、オリンピック競技としての歴史が浅いです。
そのためルールがよくわからないという人も多く、スポーツクライミング=ボルダリングと思っている人もいるようです。
実際は、オリンピックのスポーツクライミングはリードクライミング、スピードクライミング、ボルダリングの3種目があります。
3種目あるのに「ボルダリングが難しい!」と言われているのは、スポーツクライミングの中の一つの種目ボルダリングだけが特出して難しいのでしょう。
どうしてボルダリングだけが難しいと言われるのでしょうか?
オリンピックのボルダリングが難しすぎる
前回の東京オリンピックの時は、「スピードクライミング」、「リードクライミング」、「ボルダリング」の3種目の複合でしたが、パリオリンピックからは、「ボルダー&リード」の複合種目と、「スピード」の単独種目に変更されました。
「ボルダー&リード」と「スピード」では使う力が違うと言われています。
「ボルダー&リード」は、持久力がより必要となる種目、「スピード」は文字通り、スピードが求められる種目です。
この大会から種目が別れたことによって、それぞれの種目に特化した練習ができるようになったのです。
ボルダリングは難しい
スポーツクライミングの中の種目、「スピードクライミング」、「リードクライミング」、「ボルダリング」の中でも、「ボルダリング」は難しいと言われるのはなぜでしょう?
ボルダリングは、初めてみるの壁を見て、瞬時に自分の身体に合わせたホールドを選んで頭の中でトップまでの道筋を考えていかないといけません。
1人1人身体のサイズも身体能力も違うから、トップまでの正解の道はそれぞれ違います。
自分の身体に対しての最適な道を選んでいくことが必要なので、聞いただけでも確かに難しそうと思ってしまいますよね。
でもそれだけではなく、前回の東京オリンピックの時のボルダリングの課題がかなり難しかったので、問題になったのです。
オリンピックのボルダリングが難しすぎる
前回の2021年東京オリンピックのスポーツクライミング決勝のこと。
ボルダリングの課題が難しすぎて、出だしから「出来ない選手」が相次いでしまったのです。
まず男子の決勝戦で、
1課題目のスラブはやややさしく7名が完登したものの、2課題目は難しすぎて、完登できたのがナサニエル・コールマン選手のみでした。
3課題目はに関しては、完登できた選手が一人もいないという結果になってしまいました。
女子の決勝戦では、
第1課題では、アメリカのブルック・ラブトゥ選手が最終ホールドに達しましたが、完登できず、完登はスロベニアのヤーニャ・ガーンブレット選手のみでした。
第2課題もここでもブルック選手が最終ホールドまで迫るが完登できずヤーニャ選手のみが完登。
第3課題はヤーニャ選手も含めだれも完登できずに、ゾーンをとったのはヤーニャ選手とブルック選手、そして日本の野中選手のみでした。
男女ともに第3課題は誰も完登することができなかったのです。
もちろん、全員が全完登する、といった極端にやさしすぎる結果となるよりは「ましだった」のかもしれません。
でも選手が誰一人完登できないような課題は問題だったのでは?という声が相次いだのです。
ファイナルはたった3課題しかないので、観客たちは、ほとんどの時間「誰一人登れない選手の姿」を見続けることになってしまいました。
ボルタリングとは
そもそも、ボルダリングを含むスポーツクライミングのルールとはどういった内容でしょうか?
ボルダリングも一番上まで完登することが良いとは思いますが、スピードクライミング、リードクライミングについても併せて解説していきます。
IFSC(国際スポーツクライミング連盟)認定の、公式競技会で行われている種目は「スピード」、「リード」、「ボルダリング」の三種目。
パリオリンピックではこの中から、「ボルダー(ボルダリング)&リード」の複合種目と、「スピード」の単独種目です。
それぞれ男女別で、日本は「ボルダー(ボルダリング)&リード」では男女2人ずつが代表入りを果たしましたが、残念ながら「スピード」では男女とも出場を逃しました。
でも、期待の若手選手が出場で、メダル獲得は大きく期待できるメンバーです!
スポーツクライミング/ボルタリングのルール
オリンピックでのスポーツクライミング三種目のルールを見ていきましょう!
スピードクライミング
高さ15メートル、95度に前傾した壁を登りきるタイムを競います。
フライングは1度で失格。
あらかじめ選手にはコースを知らせて事前練習ができます。
安全確保のため、終着点からのロープを身体につけて2人の選手が同時に協議を行います。
リードクライミング
制限時間6分で、高さ15メートル以上のコースをどの地点まで登れるかを競う種目。
選手はロープの繋がったハーネスを装着して、確保支点にロープをかけ、安全を確保しながら登って、最後の支点にロープをかけると完登とカウントされます。
再トライは無し。
同じ高さまで行った選手が複数いる場合はタイムで競います。
ボルダリング
高さ4メートル程度の壁に難しく設定されたコースを4分の制限時間内にいくつ登れるかを競う。
ボルダリングは選手の事前練習がなく、本番でルートを頭の中で考えながらトップ(最上部)のホールド(手や足を引っ掛ける突起状のもの)を両手で保持することで、そのコースをクリアしたこととみなされます。
ロープはなしで、途中で落下しても再トライできます。
ボルダリングの壁には、指先しかかからない小さなものから、両手でも抱えきれないホールドが設定されていて、次はどこに自分の足をかけるか、その時には手はどこにおいて、というのを瞬時に考えてながら進まなければいけません。
個人的にはこのボルダリングがスポーツクライミングの一番の見どころかな?と思っています。
オリンピックのボルダリングまとめ
オリンピックボルダリング難しすぎると言われる理由なぜ?ルールなど解説してきました。
ボルダリングが難しすぎるといわれるのは、東京大会の時の課題において、男女ともに選手の誰一人として完登できない壁というのがあったからでした。
ボルダリングはオリンピックの競技、スポーツクライミングの種目の中の一つです。
2021年の東京大会からオリンピックの正式種目になりました。
ボルダリングのルールは、高さ4メートル程度の壁に難しく設定されたコースを4分の制限時間内にいくつ登れるかを競うのですが、課題の壁は事前に見ることはできません。
まだオリンピックの種目としては歴史の浅いスポーツクライミングなので、これから良くなってくるとは思います。
パリオリンピックも試合当日にならないと、課題を見ることはできません。
ずば抜けた身体能力と頭脳が必要なボルダリング、力いっぱい応援したいと思います。
オリンピックボルダリング難しすぎると言われる理由なぜ?ルールなど解説してきました。